ノイズキャンセリングには以前から興味があって、いろいろと研究もしてきた。その残骸がいまもたくさん残っている。
耳栓、イヤープロテクター、いろんな種類のノイズキャンセリング・イヤホン、某社の試作ピエゾ素子 などなど。 東京のとあるベンチャー企業と協力して、医療機器用のわりと大掛かりなシステムを開発していたときの残骸だ。
当時のプロジェクトは結局中断したままになってしまったけれど、それ以降もノイズキャンセリング技術には注意を払っている。
時々、新しい商品が出てきて、その都度興味を掻き立てられるのだけど、今回見つけたのは なかでも極めて興味深いスタートアップ商品ですね。
Personal Zone Creator
まずは、動画を。
これ、すごくないですか!?
窓にはりつけて外からの音をキャンセルする、というのは、とても理解できる。いままでの技術の延長にいる感じですね。夏場の深夜、若者たちの騒音で寝苦しい日に活躍しそう。
テーブルに貼り付けてまわりの騒音をキャンセルして静かに話せる!! え!? これは、なるほどそんなこともできるかもしれないね、すごいね。バーとかわりと音楽が大きくなっている場所での会話って苦手なのだけど、これだと落ち着いて会話できそう。
え!? しかもその会話を周囲に漏らさない?!!!! え、え、え!? そんなことができるの？これは多分、過剰アピールではないのかな？でも、ある程度でもそれができたら、いろいろ使いみちは増えそう! リビングで電話とか、ね。
というのが、最初の感想。とにかく、とても使ってみたい、というのが今の気持ち。
身近にある壁やテーブルをアクティブ・サイレンス用のデバイスにしてしまう、というのが面白い。特に気に入ったのが、"Personal Zone" という考え方。
騒音の中で静かに会話することができる、というのもさることながら、その会話を外へも漏れにくくするというのがすごい。ほんとにそんなことができるのか、疑問もあるけど、動画を見る限りでは そう言っているように思える。もっとも、楽器演奏とか、思い切り歌うようなシチュエーションで 防音できる、とまでは期待していない。
クラウドファンディングの出現によるスタートアップには本当に面白いプロジェクトが多い。これからもどんどん世界は変わってゆくに違いない。そんな世界に参加できるのは本当に刺激的で興奮できることだと思う。