2011年06月03日

寝起きの悪い MacOS 〜 スリープモードについて

Sleep からの復帰トラブル

 Macbook Pro を使っていて、どうにも不便に思うことがある。
「スリープからの復帰に失敗することが、ままある」ということだ。
 とくに、長時間スリープしたあとなど、かなりの高確率で目覚めてくれなくなる。
 OSを再インストールした後、しばらくは調子いいのだが、またすぐに現象が出始める。
 症状としては、

  • パネルをひらいたときに、一瞬だけログイン画面が出て、消える
  • ログイン画面は出ているが、なにも入力できない
  • 真っ暗なまま、ログイン画面が出てこない
 といったものが、多い。
 一度閉じて、しばらく待ってから開く、とか、電源ボタンを何度か押してみる、といったことで、回復することもあるが、ほとんどの場合は、電源長押しでの強制再起動となる。

 ネットで調べてみると、同様の症状に苦しんでいる人が、相当数見受けられる。対処方法も、いろいろあるようで、これといった決定打はないようだ。実際、書かれてあることを試したところ、特に効果のありそうなものは無かった。
 打つ手がなくなって、苦し紛れに、スリープモードを変更してみたら、これがうまくいった。

MacOS の スリープモード

 MacOS には スリープモードが 下表のように3種類ある。

No.モード名スリーブ時の動作復帰時の動作スリープ中に電断スリープ中の電源
0Sleep Mode――――クラッシュ省電力モード
1Deep Sleep ModeメモリをHDDへ退避HDDからメモリを回復HDDからメモリを回復OFF
3Safe Sleep ModeメモリをHDDへ退避――HDDからメモリを回復省電力モード
  • デスクトップは Sleep Mode がデフォルト
  • ノートブックは Safe Sleep Mode がデフォルト
 Macbook Pro の場合 Safe Sleep Mode がデフォルトである。これは大変理にかなっているように思うが、なんとなく危険な匂いもする。(この機能は 2005年頃に実装されたもので十分な実績はあるはず)
 とりあえず、Sleep Mode に切り替えて使ってみたら、完全に症状は収まった。3ヶ月程度、ほぼ電源を切らずに Sleep のみで運用しているが、まったく問題ない。
 ほぼ常時、AC電源に接続されているため、Sleep 中に電源が切れてしまう心配もない。
 もし、バッテリー切れの懸念がある場合は Deep Sleep Mode にするほうがいいかもしれないが、検証はできていない。

スリープモードの変更

 スリープモードの変更は、ターミナルから


% sudo pmset -a hibernatemode 0

 とやればよい。
 管理者権限が必要なので、注意。
 また、現在の設定を調べるには

% pmset -g

 と、やれば

Active Profiles:
Battery Power          -1
AC Power          -1*
Currently in use:
 womp          0
 halfdim     1
 sms          1
 hibernatefile     /var/vm/sleepimage
 gpuswitch     2
 disksleep     10
 sleep          10
 hibernatemode     0
 ttyskeepawake     1
 displaysleep     10
 acwake          0
 lidwake     1

 のように、現在の設定が表示される。



posted by tekniq at 03:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | Mac